お店とお客さんの距離感について考えたことありますか?
みなさんはお客さんとの距離感を考えたことありますか?
お店としてお客様とどのような距離感でコミュニケーションをとるのが良いと考えていますか?
複数のスタッフを抱えているお店の場合、お客さんとの距離感をスタッフ個人に委ねているかもしれません。
しかし個人にゆだねると、「あまりに近すぎる」「あまりに遠すぎる」など、お客さんにとっては好ましくない距離感でコミュニケーションをしてしまうことになります。
そうするとお客さんはお店から離れて行ってしまいます。
今回は、理容室やバーバーがお客さんとどのような距離感で接するべきかについて、ヒントになるようなことをお話していこうと思います。
目次
私の距離感について
まずは私の距離感についてお話させてください。
私はとても距離感が遠い人間だと思います。
1回会って、話がはずんで「俺達良い友達になれるよな!」みたいに肩を組んで仲良しになるようなことはありません。
表面的に盛り上がっていたとしても、それだけで友達感覚を持つことはない人間です。
何回も何回も会って、数年関係が続いて、色々な話をして、「この人が何かしら大変な時に、自分は時間やお金を使ってでも助けたい」と思えて初めて、この人が友達だと思います。
疑い深い。しかし1度心を許すとトコトンその人を付き合う。美川憲一のさそり座の女ではありませんが、あんな執念みたいなものがある人間なのでしょう。
こんな人間ですから、初めてのお店でグイグイと距離を詰められたり、ずいぶん軽いコミュニケーションをされると、私はこのお店から離れていってしまいます。
お客さんが許容できる距離感はそれぞれ
あくまで私の距離感についてお話しましたが、私だけでなくあなたにも適切な距離感があるはずです。
コミュニケーションが上手い・接客が上手いという人は、この人それぞれの距離感を見抜き、その距離感に合わせて自分のコミュニケ―ションを変えています。
それは生まれつきのセンスなのか、それともこれまでの人生で努力で身につけたのか。それは人それぞれですが、コミュニケーション上手というのは、距離感を図ることのできる人間ということです。
もちろんスタッフ1人1人がこの距離感を図り、合わせることの出来るコミュニケーション能力を持つことが出来れば良いのですが、それは難しいのが現実です。
まず脳の作りで、それが出来るか出来ないか・向いているか向いていないか、大部分決まってしまうところがありますから。
お客さんとの距離感で重要なこと
だからお客さんとの距離感、特に初めてのお客さんとのコミュニケーション・距離感で重要なことは、あなたの私的な部分を強くだすのではなく、「安全な接客」をすることです。
安全な接客、それはつまり、ほぼすべてのお客さんにとって不快にならないような距離感のコミュニケーションです。
遠すぎない、近すぎない。波長が合うわけではないけど不快ではないから、もう一回来てみても良いかな?と思えるような距離感だと考えてください。
この安全な接客をお客さんとの距離感のベースに出来るのであれば、どんなスタッフさんでもお客さんとのコミュニケーションが安定して継続します。
一方的にスタッフさんがお客さんに話し続けるようなことはなく、逆に話がまったく続かないということでもなく、自然なコミュニケーションが可能になります。
では安全な接客は、どうすれば身につけることが出来るのでしょうか?
だからこそのビジネスコミュニケーション
理容室やバーバーなどのお店は、スタッフさんに一度ビジネスコミュニケーションのセミナーなどを体験してもらうと良いと思います。
例えばセミナーでは、メールなどの文章の作成方法について学びます。
LINEやメールで予約を受け付けているお店の場合、お客さんとのやりとり時の文章次第で、予約をキャンセルされてしまいます。
幸い来店してくれても、「あの人ちょっと軽すぎるんだよな」「ちょっと文章が怪しいんだよな」という不安が付きまとい、結局次は来店してくれないことも。
ビジネスメールは、安全な接客の1つです。このやりとりをしておけば、まず間違いないというコミュニケーションです。
1つ正しい安全な接客を知ると、それを他でも使えるようになります。
メール(文章)での安全な接客を覚えれば、口頭での安全な接客にもつながります。
お店によってがビジネスコミュニケーションが硬すぎると感じるかもしれませんが、それは硬いのではなく誰に対しても「安全」な話法・文章なんです。
お客さんとの距離感も、集客力の一つ
お店とお客さんとの距離感、スタッフとお客さんの距離感を安全なものにすることは、お店の集客力・経営力を底上げする要因になります。
あまり細かくスタッフさんにコミュニケーションを指導することはないかもしれませんが、安全な接客を身につけるためにビジネスコミュニケーションセミナーを受けてもらうことは必ず役に立つと思います。
お客さんとの距離感も集客の1つ。そう考えて見直してみるのも良いと思います。