理容室・バーバーはSNSを導入するべきか?SNSのメリットとリスクをお話します

みなさんはお店公式のSNSを作って運用していますか?上手く運用出来ていると感じていますか?

「SNSは集客できる」この情報が広がっているから、SNSを導入したお店も多いのではありませんか?

もしくは理容室・バーバーのコンサルタントから「SNSを使わないとヤバいですよ」みたいな言葉に焦ってSNSを導入しましたか?

実はSNSで集客で成功出来ているお店はごく一部。そしてそのごく一部のお店のノウハウをマニュアル化することは非常に難しいので、だれでも成功できるものではありません。

はたして理容室・バーバーはSNSを集客に活用すべきなのでしょうか?

それについて決める前にまずは情報が必要です。

ここではSNSリスクとメリットについてお話します。

SNSの種類

今回お話するSNSについてまずは定義をします。

おこではSNSを次の3つのツールを指す事にします。

ツイッター
インスタグラム
フェイスブック

この3つを集客に使った場合のリスク・メリットについて掘り下げます。

SNSのメリット

SNSのメリットは、「上手く使えば無料で集客出来る」ということです。

SNSは拡散力がある。だから有用な情報をを発信していれば、それが広がっていく。そしてそれを見た人が来店する。

これがSNSで言われている一般的なメリットです。

これはその通りではあるのですが、成功を再現することが非常に難しいです。

SNSで成功するには「言語センス」「コミュニケーションセンス」「リスクヘッジセンス」が必要になります。

センスが必要になるので、成功した人と同じことをしていても成功できません。

これは理容室・バーバーのコンサルタントが話さないことです。

このセンスの有無があなたのお店へリスクを引き起こすこともあります。

SNSの種類ごとの特徴について

SNSのリスク、SNSを使いこなすセンスについて詳しくお話する前に、各SNSごとの特徴について先にお話しておきます。

■ツイッター
ツイッターは拡散力が最も大きいSNSです。ユーザー数も多いですが、多くの人は匿名や偽名で運用しているケースが多いです。

インターネットの悪意もあふれだすことも多く、ちょっとしたつぶやきで炎上することも多いです。

また使っていると「人に見られている」という感覚がなくなっていき、反道徳的なことを思わずつぶやいてしまったりして、そこからお店のイメージダウンにつながってしまこともあります。

■インスタグラム
画像をメインとしたSNS。ツイッターに比べてまだ悪意は少ないと言われていますが、最近は徐々に悪意のあるユーザーも増えています。

画像メインなので、どのような画像とハッシュタグを投稿するのかが重要で、理容室やバーバーは、スタイル画像を良い画質で投稿していくと集客に期待することは出来ます。

ただ逆に質の低い画像ばかりあげていると、見る人からの信頼度が下がっていきます。

■フェイスブック

実名で登録して運用するSNS。一時期は非常にもてはやされたSNSですが、最近はフェイスブック離れが進んでおり、頻繁に投稿する人は一部の人(40代から60代の男性がメイン)となっています。

そしてフェイスブックは仲間内のSNSなので、拡散力は高くありません。

またフェイスブックを使っている人は、他の人がいいねをした記事を見ることが少ないので、集客に生かすには相当頭を使った運用が必要になります。

センスがないと炎上するのがSNSのリスク

ツイッター・インスタグラム・フェイスブックなどは、センスないと炎上リスクがあります。

SNSを使っていても、大半の投稿には反応がありません。

なので誰にも見られていない感覚になり、ふとした瞬間にお店として不適切な投稿をしてしまうことがあります。

・強い言葉で何かを否定する
・極端な政治的発言をする
・反道徳的な発言をする

こうした投稿が、ある時に誰かに見つかって、非難され、その非難が広まっていく。

恐ろしいのが、SNSを使っている人が「これは大丈夫だろう」と思っていることが他の人にとっては「それはなし」「ありえない内容」と感じられてしまうこと。

例えば理容室は関係ないある体罰のニュースに対して「今の若い人は甘い。体罰は必要だ」とつぶやいてみてください。

あなたが本気でそう思っていたとしても、そう思わない人はたくさんいます。そしてあなたのお店としての公式の発言は炎上する可能性が高いです。

※私は体罰なんて一切必要ないと考える人間。上記はあくまで例として挙げただけだということをご承知ください。(体罰のような暴力があらゆるパフォーマンスを下げることは、データで実証されているんですよ)

またSNSを見ている人には、あなたが投稿している言葉から、こっちがまったく意図していないことを読み取って、逆の意味に理解してしまうような人も多いです。

個性がありすぎてもダメ、なくてもダメ


またSNSで印象に残る投稿には、「個性」が必要です。その投稿をしている人がどんな人かわかるような投稿の方が読まれますし、拡散されやすいです。

しかし難しいのは、個性が強すぎる文章や投稿は敬遠されてしまうことです。個性が強すぎるのは劇薬みたいなものなので、ある限られた一部の人以外にはなかなか通用しないのです。

つまりSNSでお店を広めるには、個性を感じる投稿をしていく必要があるけれども、個性が強すぎても逆効果になる。適度な個性を感じられる投稿が必要となるということです。

どんな言葉を使うか、どんな文章にするか、どんなことを話題にするか、どんな頻度で投稿するか etc

こんなことを、そのSNSの特徴に合った運用をしなければいけないのです。

どうでしょう。センスが必要だって思いませんか?

非常に高度な言語センス・コミュニケーションセンス・リスクヘッジセンスが必要になるというのは、こういうことからわかるんです。

SNSをどうしても使いたい場合の2つの選択肢


でもSNSを使いたい!と思われるなら、あなたには次の2つの道があると思います。

言語センス・コミュニケーションセンス・リスクヘッジセンスを磨いて、そして情報を発信する

まずはお店としてではなく、個人でSNSを使ってみましょう。

そのSNSはどんな雰囲気なのか、どんな発言や画像が広がるのか・炎上するのか、どんな言葉使いが良いのか etc SNSをまずは体感して、経験を積みましょう。

そしてある程度自分の中に、そのSNSの雰囲気が出来たら、それを元にお店としてのSNSアカウントを作成して、運用してみましょう。

それでも試行錯誤になります。どうやってフォロワーを増やすのか、どういう投稿が受けるのか。1つ1つの投稿が勉強だと思って使っていってください。

ホームページに埋め込んで、既存のお客様への情報発信に使う

もしくはSNSを集客に使うのではなく、既存のお客様への情報発信に使うというのも1つの選択肢です。

例えばツイッターはホームページに埋め込むことができます。

ツイッターでつぶやくことがホームページ上でも見られるので、既存のお客様への情報発信として使うんです。

臨時休業のお知らせだったり、1週間での予約の空いている日時だったり、期間限定のキャンペーンの告知であったり。集客を意識せず、お店として告知するべきことをする。それだけです。

SNSまとめ

-SNSで集客出来るのはごく一部の人のみ
-SNSの運用にはセンスが必要
-SNSを使いたいならセンスを磨くか、単なるお店の告知に限定すること

センスは磨くことが出来ます。センスというのは経験の積み重ねだからです。

SNSを使いこなすためのセンスも磨くことはできると思いますが、磨くための時間が莫大で、かつそれでも炎上するリスクがあるので、時間をかけても集客できない結果になることがほとんどです。

SNSを使っても良いですが、自分に本当に合っているのかを考えてからにした方が良いでしょう。