スタッフを多く抱える理容室・バーバーがファンを増やしにくい理由
あなたのお店のお客様の中でファンを増やすのが経営を安定の秘訣であると、最近お話しています。
→理容室・バーバーが知っておくべき、お客様がファンに変わる2つの理由
「理容室・バーバーがどのようにファンを作っていくか」についてお話しようと思っていたのですが、その前に1つ説明しておきたいことがあります。
それが今回のテーマ。理容室・バーバーのお客様は「何の」ファンになるのか?ということです。
ん?どういうこと?と感じる方もいらっしゃるかもしれないので、早速詳しく説明をしていきます。
目次
お客様は「何の」ファンになる?
「何のファンになるか」というのは、お店のファンになるのか、それともスタッフのファンになるのかということです。
1人のお客様があなたのお店のファンになったとしましょう。それはお店全体に愛着を感じているのか、それともある特定のスタッフに愛着を感じてファンになったのか。
この2つは同じ「お店のファン」ではありますが、大きく違います。
お店全体のファンはスタッフの変更だけで離れることはありませんが、ある特定のスタッフへのファンは、そのスタッフが離れた時に、お店からも離れてしまう可能性が高いです。
どちらのファンを増やすのが良いのでしょうか?
どっちが難しい?
お店全体へのファンを増やすこと、スタッフへのファン増やすこと。この2つは難易度が違います。
お店全体のファンを増やすことの方が難しく、スタッフへのファンを増やすのは比較的簡単です。
心理的に、人は人への愛着が最も強いです。そして人と人の間になにかしらの共通点などがあれば、愛着はグンと高まります。
しかし一方で、お店と一個人の間に共通点などを見出すのは難しいです。それは「お店」と「人」という別のステージにある存在だからです。
人と人は同じステージにいます。だから共通点や共感が起きえます。ステージの違うお店と人の間では、それらが起きにくいのです。
お店全体へのファンを増やすこと、スタッフへのファン増やすこと。この2つは難易度が違う理由です。
1人サロンはファンづくりが有利
お店全体のファンを増やすことの方が難しく、スタッフへのファンを増やすのは比較的簡単だということは、1人・2人で経営しているようなお店の方が、ファン作りは有利だということを意味します。
小規模のお店は、スタッフとお店が一体化するので、お客様がスタッフに愛着を持つとそのままお店への愛着になるからです。
オーナー兼スタイリストが一人で営んでいる理容室で、そのオーナーに愛着を感じることを想像してください。そのオーナーの好みややりたいことを実現しているのが、そのお店です。
だからオーナーとお店を分けて考えることが出来ないのです。
そのオーナーと気が合う・感性が合う・何か話が合う etc ということになれば、そのままお店のファンになってくれるのですね。
スタッフを多く抱えるお店はファン獲得が課題
そして逆に言えば、スタッフを多く抱えるお店の場合は、根強いファン獲得が難しいということになります。
そのようなお店のホームページは、1人の個人の色が出ているわけではなく、お店としての特徴を押し出します。そしてスタッフは、あくまでお店に1部です。
だからお客様が「このスタイリストさん好き!」と思っても、そのまま「お店が好き!」にはなりません。
こうした場合は、スタイリストへのファン作りをしていると、そのスタイリストがいなくなった時に大打撃になります。
だからスタイリストへのファンが増えることに甘んじるのではなく、そこを越えてお店へのファンを増やす施策が重要になるんです。
そしてそれがなかなか出来ていないのが、スタッフを多く抱える理容室・バーバーにとって悩みの種になっていると思います。
ファン作りまとめ
お店全体のファンを増やす方が経営は安定する
しかしスタッフを多く抱えるお店は、お店全体のファン作りが課題
ではお店全体へのファンを増やしていくには、どうすれば良いのでしょうか?
それは、「ツール」や「ブランディング」の出番です。この2つを上手く組み合わせて情報発信することが重要になります。
そのお話は次回に詳しくさせてください。あなたのお店で今行なっているファン作り施策に足りない部分が見えてくると思いますよ。